フィレンツェとのつながりと新作のご紹介
数量限定のFirenze Collectionを、Racing Greenでお披露目します。
私たちは今、Pitti Uomoの開催に合わせてフィレンツェに滞在しています。会場はManifattura Tabacchi、友人であるCaptain Santorsに招かれ、迎えていただいています。
Pittiが大切にしてきたのは、移ろわないスタイルと、丁寧につくられたものへの敬意です。その考え方には、私たちのものづくりにも通じるところがあります。私たちはフィレンツェ近郊のレザーを使っていることもあり、この旅の節目にふさわしいコレクションを形にしたいと考えました。それがFirenze Collectionです。

今回選んだ色は、深みのあるracing greenです。フィレンツェの街にある石造りの建物、影、年月を重ねた木、時を経て緑青をまとった銅。そうした風景に自然となじむ色合いです。端正でありながら、日々の暮らしにも取り入れやすい、古典的なトーンでもあります。使い込むほどに落ち着いたdark oliveへと育ち、よく使い込まれた道具のような表情を帯びていきます。
イタリアに息づくクラフトの積み重ねには、目を見張るものがあります。1824年、フィレンツェ近郊のSanta Croce Sull'arnoに最初のタンナーが設立されました。そこから数十年のうちに、この地にはすでに十数軒のタンナーが集まっていました。今では、植物タンニンなめしのレザーで世界的に知られる産地です。植物タンニンなめしは最も古いなめしの技法で、ケブラチョ、栗、ミモザの抽出物と時間を用いて原皮を革へと仕上げます。そうして生まれる革は、時を重ねるほどに豊かな表情を見せてくれます。
バッグそのものは、いつもどおりフィンランドの自社工房で製作しています。Firenze Collectionは小さなコレクションです。それは意図したものでもあります。この特別な瞬間をかたちにしたものであり、その発想が芽生えたこの場所でご紹介できることを、私たちはうれしく思っています。

